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食事

玄関のチャイムが鳴り僕は寝間着姿で鍵を開けた。そして工場の歯車の一部の―仕事帰りの彼女は僕を見るなり「今日は外食に行くって言ったじゃない!」と呆れたように言い、疲れた顔をしてため息をついた。そうだ、今日は新しく出来た飲食店に食べに行こうと今朝方約束したんだった。僕は慌てて着替えた。それを呆然と見ていた彼女は僕が着替え終わるのと同時に勢い良く部屋を出ていってしまった。テレビを消して沈黙の中で佇んでいると数分後にまたチャイムが鳴った。落ち込んでいた僕はドアをゆっくりと開けるとそこには彼女が立っていた。「どうしたの?」と訊くと、にっこり笑って「忘れ物。」と言うと僕の腕を掴んで玄関の外に引っ張りだし、家の鍵をかけて独りで車の方へと歩き出した。車は家の前に横付けしてあり、彼女が助手席に座っていたので僕は運転席に乗り込むと、車の中は暖房がついていて暖まっていた。お気に入りの音楽もかかっていた。そのときの助手席に座る彼女の横顔は、心なしか、いつもよりとても大人びて見えた。
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